“コ”は「公の」という意味の接頭語“ヘッツイ”は“かまど”の別称です。
日本には、古来から“土”の文化があります。自然から採れる土を生活の中に取り込み、その技を磨いてきました。
ところが昨今、乾式工法の普及により、左官の技術や職人が失われつつあり、それと同じように、
生活様式の変化により「かまど」も失われつつあります。
その中でその二つの土の文化を“伝える”役割を持ったのが、“コヘッツイシリーズ”です。
1.土磨きの美しさを後世に伝える。」「2.かまどの文化を後世に伝える。」
失われつつある二つの文化を現代にとどめる。そのために生まれた「みんなでかまどを囲む」ことを
コンセプトにしたブランドです。

商品一覧 コヘッツイのご紹介をします。

ポータブルかまど コヘッツィ一

昔ながらの技法で作られた

ポータブルかまど
コヘッツィ一

ポータブルかまど コヘッツィ三

場所を取らないコンパクトな形状

ポータブルかまど
コヘッツィ三

ポータブルかまど コヘッツィ四 Takibi

曲線美に彩られた手軽な火鉢

ポータブルかまど
コヘッツィ四 Takibi

左官職人・松木憲司が「コヘッツイ」に込めた想い (関西でヘッツイ、京都ではおくどさん、へっついさん、関東、九州ではカマド、クドと呼ぶ)

カマドに興味を持ち、作り出したのは15・6年前になります。おいしい御飯を食べたくて創りだしたのではなく、左官職人として子供たちに、社会に発信できることは?と考えていた時期がありました。
地元の左官職人さんの中で、ヘッツイを作れる方々の年齢は70歳以上の方ばかり。地域の中でもドンドン姿を消して行くヘッツイ。自分の子供も小学生になり、遊び方にも変化が。彼らは今、コンピューターゲームに夢中で、外で遊ぶことが少ないのです。「このままではヤバイ」「どんな成人に育つのか」不安が過ぎりました。

また現在の建築業界は「早く・安く」の時代で、こだわりなどは必要とされない風潮も感じていました。
土を使った建築から、新建材建築へ。ずいぶん便利な時代です。もちろん良いことも沢山ありますが、化学製品によって作られた新建材はシックハウス症候群のような現代病を引き起こす原因となっていたり、何より土本来の持つ自然な美しさや機能を活かすことがが失われつつあるのも事実でした。

左官職人として、ヘッツイを通して子供たち・社会に伝え教えられることは何か。そう考えた時、ふと二つの事を想いました。
一つ目は、火を使って調理をするヘッツイには、"熱い"とか"危ない"とか、おいしい御飯を作ることばかりではなく危険を予知する能力を養う付加価値があること。
二つ目は、左官技能の継承でした。ヘッツイの仕事には左官の技能が使われており、塗り替えができ、どんな方の側にもいつまでも居られる懐の深さがあるということ。
コヘッツィには「火の文化を見つめ直し、伝統左官技能を伝える」という想いを込めております。
「ポータブルかまど コヘッツィ」は、かまどという日本元来の火の文化、そして「素材本来の色・質感を活かす」「修復ができる」といった左官という仕事の醍醐味が詰まった、まさにオンリーワンのかまどなのです。